1-4: ゲームマスター
1-4-1: 概略
フィールドマスターとも呼ばれるゲームマスターは、フィールドやゲーム中における問題に対して様々な権限を持ち、また事故などに対する責任を負っています。ですからゲームマスターには人生・サバイバルゲームを問わず経験の豊富な人物が最適といえます。
ゲームマスターは当日の予定において、自ら選任する事でその権限を分散させる事ができます。ゲームマスターが認めた範囲の権限をもち人物は「サブマスター」その他の名称で呼ばれますが、原則として誰がどの仕事を司るのかは予めはっきりさせ、出きるだけ最初のゲームの前の段階で参加者全てに通知が行き届くように心がけるべきです。
当該国の法律や一般マナーに適いうる限りの職務上の権限は全て、当日の安全に最終的な刑事的民事的に責任を負っているが故に成立すると言えます。プレイヤーは前提としてゲームマスターに従う義務があり、指示に従えない場合は、むしろ当日のゲームそのものを全て放棄してしまうほうが良いでしょう。
1-4-2: 権限
前述のとおり、ゲームマスターは全てのゲームにおいて参加者の安全を維持するための権限が認められており、行使する事ができます。
だからといって不必要に高圧的な態度を取るならば、プレイヤーの最大かつ最終の判断である「ゲーム放棄」などのしっぺ返しを受けるでしょう。ゲームマスターはいつでも科学的合理的紳士的に振舞うべきです。
1-4-2-1: 各職務の委任および解任
ゲームマスターは必要に応じて自らの仕事を他人に委任する事ができます。
委任する人物や作業の内容などは全て公開され、できるだけ事前に明らかにされておくべきです。委任された作業の範囲において、その人物はゲームマスターと同じ権限を持つことになります。
また状況などに応じてこれを解任し自分で処理するようにすることも出来ます。
1-4-2-2: 事故防止の為の危険の排除
ゲームマスターはゲームが開始されるまでにフィールドを一巡し、危険な個所を確認し、使用エリアを設定し、参加者に告知しなければなりません。また、参加者はこの指示に従わなければなりません。
1-4-2-3: ルールの告知
ゲームマスターは必要に応じてルールの説明を行います。いつ行うかは、全てのゲームで共通なルール、特定の条件を課す場合など状況は様々です。
予め印刷物などを作って配布すると、作業が円滑になりゲームの進行がしやすくなります。
1-4-2-4: プレイヤーの認定
ゲームマスターは各ゲームにおけるプレイヤー資格の認可を行います。とはいえ全員に対して実際の作業が必要になることは稀で、ルールに則した装備・防具・服装などの異常がある参加者に対して是正を求める程度で済むと思われます。
もちろんゲーム毎に全員のチェックや許可証の発行などを行う権利はありますので、必要に応じて行使して構いません。
1-4-2-5: ゲームの開始と終了、停止・中止の判断
ゲームマスターは、各ゲームの開始・終了などの権限があります。特にハイカーストップなどの状況で、再開するか中止にするかは、予め明確にしておくと良いでしょう。
事故が起きた場合には即座に中止して必要な処置を施すべきです。
1-4-2-6: トラブルの調停
参加者同士の衝突には、間に入って仲裁するべきです。原因となった事柄は、それ以後は禁止行為にするなどの対策を講じてください。
1-4-2-7: ハイカーとの折衝
一般市民がフィールドに来た場合など、必要があればゲームマスターが折衝役を担当し、解決してください。使用権などの問題になる場合、よほど確実な優位にでもなければフィールドを明け渡す判断をしなければ成らない事もあるでしょう。
参加者が一般市民と衝突する、まして怪我を負わせるなどのトラブルは、結果的に刑事的民事的な責任を追及されることを心に刻んでおくべきです。
1-4-2-8: 参加拒否
ゲームマスターは、参加者の態度の悪さや、甚だしく逸脱した行為に対して、当該ゲームへの参加を拒否する権限があります。対象の人物だけを退場にするか、仲間チーム単位に適用するかについては状況に応じて柔軟に対処しなくてはなりません。
1-4-2-9: その他の権限
その他、処理に伴って必要となる権限はこれを行使する事ができます。
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